嫁にしたクリスマスのサプライズ 失敗編
私はサプライズが大好きである。
逆にされるのはとてもリアクションが薄いため苦手であるが計画し実行するのが大好きである。
なので、事あるごとに嫁にはサプライズをしてきた。
その内の1つを紹介しよう。
クリスマスツリーにキーサプライズ
サプライズ作戦内容
初のクリスマスを迎える我々。嫁のマンション(2F)に電飾をキラキラとつけた状態の綺麗なクリスマスツリーを内緒で設置する。綺麗さに見とれていると私から電話が来る。
「どうしたの?!これ」と動転している嫁に「ツリーを良くみてごらん」という私。
嫁はツリーを良く見ると、そこには欲しがっていた自転車の鍵がツリーにかかっている。「カーテンをあけてごらん」と続ける私。カーテンを開けるとそこには自転車に跨っている私と、その横には嫁が欲しがっていた自転車が並んでいる。嫁は嬉しさに頬を緩ませながらその場へ向かい、二人でクリスマスディナーへ向かう
完璧なシナリオである
いざ作戦実行
当時嫁の家に居候をしていた私。合鍵は渡されていた。嫁とは職場が一緒だったため、何時に出社し、何時に仕事が終わるかもすべてわかっている。まず私はお昼休憩を使いドンキホーテに行き、手頃なサイズのクリスマスツリーを購入。そしてそのままドンキホーテで折りたたみ自転車2台(私用と嫁用)を購入。なんとかしてそれを嫁のマンションまで持っていく。そして自転車は2台とも鍵を取り、クリスマスツリーはリビングのわかりやすい所に設置して電飾のスイッチをつける。そしてツリーに自転車の鍵をかけた。
これにて舞台は整った、あとは嫁が帰ってくるのを待つばかりである。夜になり、「さきに帰ってて」と伝えて、マンションの外で買ったばかりの自転車に跨って待つ私。
家に入っていく嫁を確認し、部屋に着いたぐらいの時に電話をする。サプライズの醍醐味は相手の反応がすべてである。私は期待に胸を膨らませて電話をすると、反応が薄い。というか普通だ。
私「あれ、どうかした??」
嫁「え、何もないよー」
私「あれリビングいる?」
嫁「うんいるー」
この時点で嫌な予感MAX、というか焦り始める。
私「ちょっと電気つけてみて!(焦り気味)」
嫁「うん、わかった(電気をつける)」
「うわ、クリスマスツリー!」←この日最大の大声
私「電飾とかすごい綺麗でしょ!」
嫁「うん!でも電飾はついてないよ」
私「え?・・あ、ちょっとツリーよく見てみて!」
嫁「うん、なんか付いてる」
私「・・・ちょっと外見てみて!」
嫁カーテンを開ける。満面の笑みで自転車に跨りながら手を降る私。
嫁「???」
私「???」
私「おいでよー」
嫁「うん」
以上
失敗した原因と振り返り
まずクリスマスツリーはずっと電飾をつけておくと安全機能が作動して自動で切れるようになっていたようだ。お昼から夜までなので、8時間近くつけていたのでしょうがない。
またカーテンを開けた時に私が自転車に跨っているのを見て、意味が全くわからなかったようだ。これはサンタの衣装でも着ていれば良かったのか未だに正解がわからない。
そして極め付けはその後。このサプライズに夢中すぎて一切店を予約するなどしておらず、寒い中自転車を走らせことごとく、入店を断られるという最悪なクリスマスとなった。
まとめ
サプライズは自己満ではいけない。相手あってこそのサプライズである。
相手の喜ぶ顔がすべての原動力なのである、なのでこのクリスマスサプライズは大失敗と言っていいだろう。
クリスマスシーズンが近づき、クリスマスツリーを見るといつでも思い出す、そんな忘れられない思い出になった。