ドイツで年越ししたら人生変わった話
私はドイツが大好きです。
そんなドイツに裏切られました(勝手に)
でも、そんなことでは私の気持ちは萎えません。
うすっぺらくないのです、ドイツとの仲は。
屈強な絆(ビール)に支えられ、クリスマス後はスイスで過ごし、12月31日にまた
ミュンヘンへと戻ってきました。ここからは時系列も合わせていきます。
PM15:00
クリスマスマーケットとは違い、お店も空いていて
人も多く、街は活気でみなぎっていました。
明朝にドイツを発つため、お土産などを物色していました。
PM18:00
一旦、ホテルへ戻り一休みをしつつ
ラストディナーのお店を決めつつ、人生最初の海外で年越しに
思いを馳せていました。
PM21:00
晩御飯を食べ終わり、またホテルへ。
ホテルがミュンヘンの中心地(から少し裏路地入ったとこ)のため
周囲が少しだけ騒がしくなってきました。
PM22:00
騒がしさが増し、ガヤガヤ感も出てくる
PM23:00
徐々に大きくなるガヤガヤ感に期待感を増しつつ我々もホテルを出ます。
今回はミュンヘンの中のマリエンプラッツという市街地を目指していくことに。
ガヤガヤ感が徐々に爆発音に変わってきました。
PM23:20
市街地に近づくにつれてガヤガヤ感よりも、爆発音が大きくなります。
音量でいうと、数十m先で爆発してんなー、みたいな。
というかあちこちに、花火の残骸や爆竹の残骸が。
PM23:25
目の前に爆竹を投げられます。現地のちびっこにやられたのですが
これで戦意消失になってしまった我々。
一旦これ以上は危険と考え、どこかのお店に避難しようと画策。
PM23:30
どうにかしてマクドナルドに入店(ここにいくまでに何回も爆竹被害にあった)
恐怖感を取り除くには、馴染みのあるマクドナルドは最適でした。
コーラと適当なバーガーを買って(怖くて覚えてない)
二人で「ちょっとこれやばくない・・・、てか今これだと年越しの時やばいよね」
という会話をしていました。ただ、店内は同じ様な考えをした人もいたのでしょう。
ピースフルな空気が流れていたため、徐々に和み始めていました。
PM23:40
突然ピースフルは崩れ去りました。
宿敵の爆竹が店内に投げ込まれたのです。
鳴り響く爆竹音、こだまする人の叫び、崩壊するピースフル、まさに混沌。
この世に平和な場所などありはしないんだ、頭をかかえるしかありませんでした。
PM23:45
爆竹音は無くなりましたが、皆疑心暗鬼な顔をしています。
このままずっと年越しまで待っていても良かったのですが、さすがにここまで来て、、マクドナルドをちょっと。。と安全を捨て、戦場へ赴くことを決意。
ただ少しでも生命の危機を感じたら此処へ戻ろうという決意を胸に再度マリエンプラッツへ。先ほどとは比べものにならないぐらいに爆破音がでかい、でかすぎる。てかあっちこっちで火花散ってるし、煙もくもく。
PM23:50
心を決めたからなのか、意外とぐんぐんと進むことができました。
爆竹に慣れたこともあるのでしょう。ただ危険もすぐ隣り合わせなため、中心地ではないものの、少し見晴らしの良い箇所で足を止めました。そこは人がたくさん居ました。
「ここらへんでいいよね。いよいよあともう少しだね!」
と会話をする中、辺りに発砲音が轟きました。
PM23:51
今考えれば、多分運動会のよーいどん、で使うやつだと思うのですが
海外がそうさせたのでしょう。完全にピストルだと確信した我々。
そして、その発砲音と共に、徐々に打ち上げ花火が上がっていました。いや上がっていたというより打ち始めていました。
すべての打ち上げ花火は同じ方向を向いていました。
PM23:52
ここからは時間の感覚がありません。
打ち上げ花火が打たれていた方向、つまり我々の視線の先から
打ち上げ花火が飛んできました。それも何十発も。
ここから2,30分は打ち合いとなります。
AM00:00
年が明けました。カウントダウンのような概念がなく
「あれ?!もう明けてない!?」という感じでした。
煙で何も見えませんでした。耳がおかしくなりました。
参考までに、どうぞ。
もう絶対に年越しは日本以外ではしないと
心に誓った日でした。